美感ホールで開催された
今田篤さん、對馬哲男さん、北垣彩さんによるピアノ三重奏(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ)を聴きに行ってきました。
三人の個性が美しく重なり合い、繊細な音のやり取りと深みのある響きがとても印象的でした。
音が重なったときにホールいっぱいに響き渡り、改めて生の音楽の魅力を感じました。
プログラムは、
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ/ピアノ三重奏第2番 ホ短調 Op.67、
ピョートル・チャイコフスキー/ピアノ三重奏 イ短調 Op.50「偉大な芸術家の思い出」。
ショスタコーヴィチの三重奏は第二次世界大戦中に書かれた作品で、静かな中にも張りつめた緊張感がある音楽でした。
ヴァイオリンには弱音器を使っているそうで、響きを抑えたやわらかい音色がとても印象的で、控えめな音の中に深い表情が感じられました。
一方でチャイコフスキーは、よく歌う旋律と豊かに広がる響きが美しく、感情がまっすぐに伝わってくる、温かさをたたえた追悼の音楽でした。
同じピアノ三重奏でも、
静かな緊張感に包まれたショスタコーヴィチと、豊かに旋律を歌い上げるチャイコフスキー。
その鮮やかな対比がとても印象的で、この2曲を一度に味わうことができた貴重な機会となりました。