ショパンコンクールが続き、起きた瞬間から寝るまで幸せな毎日です。
前回(2021年)のショパンコンクールの期間中、公式YouTubeチャンネルの動画再生回数は、なんと3,750万回にものぼり、そのアクセスの約半数が日本からだったそうです。
今回の大会では、日本人出場者数は中国に次いで第2位となっています。
3次予選まですべて終了し、
いよいよ19日からのファイナルを残すのみとなりました。
日本からは、桑原志織さんと進藤実優さんのお二人がファイナルに進出されます。
お二人の音楽に込められた思いが、世界中の人々の心に届きますように。
SNSでは、実際にポーランドの会場を訪れた音楽関係者の方々が
「座る位置によって響きがまるで違う」と話されています。
そう思うと、YouTube配信を通して聴いている私たちが感じる音は、
きっとホールで聴く音とはまた別の表情をしているのでしょう。
以前、ある有名なピアニストが
「一度でいいからホールの客席から、自分の演奏を聴いてみたい」
とお話しされていたのを思い出しました。
録音技術が進歩して、息遣いや呼吸まで感じられるようになった今でも、
やはり“生の音”には特別な力がありますね。
先日のレッスンで、幼稚園の生徒さんのお母様がこんなエピソードを話してくださいました。
「幼稚園で鼓笛隊に入り、少し暗い曲を演奏していたら、悲しい気持ちになって、泣きながら太鼓を叩いていたんです」
その純粋な感性に、思わず胸が熱くなりました。
小さな頃から、美しい音楽に心を動かされる体験を積み重ねること。
それは何より大切な情操教育だと感じます。
ショパンコンクールを聴きながら、
そんなことを考えた一日でした🎵