父の日でした。遅くなってしまいましたが、千葉に住む父へのプレゼントを買いに出かけました。夫にも娘たちからメッセージや贈り物が届き、夫も嬉しそうにしていました。
そして私は『クレイマー、クレイマー』を観ました。高校生の頃から、何度も繰り返し観ている大好きな映画。
父と子の絆、親としての葛藤、友人の有り難さ…。
観るたびに捉え方が違うのは、自分の立場や年齢が変わったからかもしれません。
この映画を観ると、ふと考えます。
もし、私ではなく夫が“母親役”を担っていたら、子どもたちはどんなふうに育っていたのだろう、と。
きっと今とは別の価値観や感性を持ち、社会のことをより丁寧に見つめるような子に育っていたように思います。もちろん、今の子どもたちの人格はかけがえのないもの。
そんなふうに、いろんな「かもしれない」に想いをめぐらせてしまうのも、この映画の静かな力なのだと思います。