小林愛実さんの音色と、親友と過ごす午後

2025年06月08日 23:12

ショパン国際コンクール4位の小林愛実さんが藤枝でリサイタルを開きました。
前半はラヴェル。舞台の上でも決して過剰に演出することなく、音楽に真摯に向き合った演奏です。無理に飾ることなく、ただピアノと対話するような音色で、次々に景色が変わる世界観に引き込まれました。

後半は、ショパンの《3つのマズルカ Op.59》と《ピアノ・ソナタ第3番》。
マズルカは、まるで音が自然に語り出すようで、リズムの揺れや“間”の美しさが繊細。実際に小柄だったというショパンも、こんなふうに弾いたのかな…と想像がふくらみます。

そしてソナタ第3番は、情熱と静けさが見事に共存していました。真っ赤なドレスにぴったりの情熱的な演奏は圧巻。最後まで惹きつけられっぱなしでした。

今回は大学で同窓だったピアノの先生と一緒に鑑賞。自宅のランチで再会を喜び合い、コンサート後も愛実さんの弱音の美しさについて語り合いました。音楽を通して心が豊かになる、そんな一日。
素晴らしい演奏と、かけがえのない時間を共有できたことに感謝です。

虎徹もそばでのんびりまったり。

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